あなたの疲れは「スッキリ疲労」ですか?「グッタリ疲労」ですか?

誰もが日々感じている、体のしんどさや節々の痛み、心の晴れない様子をまとめて“疲れ”と呼んでいますが、そもそも疲れとは一体なんでしょうか?
人間の体には本来「痛み」や「発熱」などのように、重要な警報装置が備わっています。痛みや発熱があると、原因を特定し、薬を用いたり、休養をとったりするなど、色々な対策を講じるものです。
「疲労」もまた警告のひとつで、疲れによって死や障害が近づきつつあることを自己に知らせているのです。
「疲労」と一言でいっても、軽い運動をした後の“スッキリした心地よい疲労”と、仕事などでストレスを抱えた状態で感じる“イヤな感じのグッタリした疲労”があり、両者の疲れ方は全く異なります。
「スッキリ疲労」は、主に筋肉の疲労で、いつもより働きすぎたり、休日のスポーツで頑張ったりした後に感じる疲労です。十分に栄養を摂ったり、お風呂に入ってリラックスしたり、一晩ぐっすり眠ったりするとだいたい回復します。
それに対して「グッタリ疲労」の原因は複合的で、OA仕事などで背中や腰、肩の筋肉に不自然に負担をかけることや、職場の人間関係やプレッシャー、家庭でのトラブルなど、精神的に緊張状態を強いられ続けると、それも疲労感として知覚され、グッタリした疲れを招いているのです。
現代人を煩わせているのはこのグッタリ疲労で、改善方法も難しく、「疲労」という警告を無視して対策をとらずにいると、免疫やホルモンなどを正常に維持するシステムのバランスが崩れ、体のだるさ、目のかすみ、内臓の不良といった不定愁訴となって現れます。
疲労を感じたら何よりも早めのケアを。それでも改善されないようなら内科などを受診し、進行させないようにしましょう!


みのりクリニック 受付スタッフ 高田

2017年10月01日