10月1日をもちまして、転院2周年を迎えました。

クリニック内にもポスターが貼ってありますが、4月から国際標準化に伴い「HbA1c」の基準値が変わり ました。
日本糖尿病学会は、これまで使用していたJDS値から、国際標準値(NGSP値)が採用することを決めま した。これまでの数値からおよそ0.4%高くなります。新しい基準値では、6.5%以上の場合は、糖尿病が 強く疑われます。

 

ただし、特定健診や保健指導においては、今年度中は今までの JDS 値が用いられるので、注意して下さい。
当院で行われる採血の結果には、JDS 値、NGSP 値が両方とも記載されています。
この「HbA1c」は、血液の赤血球に含まれる蛋白の一種であるヘモグロビンが、血液中のブドウ糖と結合 したものの一種です。この「HbA1c」、糖尿病のコントロールを評価する上で、とても重要な数値なんで す。
血糖値は検査時の血糖状態を示し、食事や検査前のストレスなどで大きく変化してしまいます。経時的な変化 をみるためには、なるべく同じ条件で検査するのが良いでしょう。
HbA1cは、1~2ヶ月間の血糖の状態を反映することができます。ですから、採血前数日だけ食事や運動に 気をつけても、それまでの生活で高血糖状態が続いていれば、HbA1cの値は高くなるのです。
その日の血糖値が高かったからといって、一喜一憂するのではなく、HbA1cの数値にも注目し、この 1~2ヶ月間がどんな生活習慣だったか振り返ってみましょう。


みのりクリニック リハビリ 古賀

2012年10月01日