フタトゲチマダニについて

最近「殺人ダニ」についての話題をよくニュースで見かけます。
問題になっているのは「フタトゲチマダニ」という2~4ミリの比較的大きなマダニの一種です。主に草地や 河川敷に生息しています。このフタトゲチマダニが媒介するウイルス感染症=SFTS(重症熱性血小板減少症 候群)に感染すると、重症化や死に至る危険性があるのです。
感染してしまうと、発熱・下痢・嘔吐・血尿などを発症し10~20%の確率で死をもたらします。
現時点では有効なワクチンがないので、このダニが生息しやすい草地・野山・河川敷に行く時は肌の露出を避け ましょう。
そしてペットを介して家の中に入ってしまうこともあるので、注意しましょう。
ダニは都会でも普段の生活にも多くいますが、危険な病原体を持つものは全体の1%くらいとされています。フ タトゲチマダニも咬まれて感染する確率は低く、咬まれても感染せず痒みだけで終わることがほとんです。
ちなみにフタトゲチマダニは一週間血を吸い続けることもあり、唾液の中に麻酔物質が含まれているので、咬ま れても気付きません。もし咬まれたと思った時は、消毒アルコールや台所洗剤で洗い流し、後日何か症状が出た 時は病院へ行きましょう。そしてこのダニが皮膚に付いている時には無理に取ろうとすると、一部が残り余計に 危険なので、すぐに医療機関へ急ぎましょう。


みのりクリニック リハビリスタッフ 坂尻

2013年04月01日