こんにちは、看護師の奥村です。今年の夏は異常な暑さでしたね。熱中症など、体調を崩された方も多かったと思います。

私も、みのりクリニックに勤務している間にとうとう50代になってしまいました。いわゆる更年期を迎えたわ けですがいたって健康です。"ちょっと痩せ過ぎ"と言われますが、家庭の事情で、食事や睡眠も不規則になっ ていたせいでしょう。
実は8月31日。同居している義母が脳梗塞で亡くなりました。突然でした。前日まで元気に自転車で走って いたのに、朝食の途中でバタッと倒れ、30分後かけつけた時には、意識はありませんでした。すぐに救急搬送 し、CTの結果脳梗塞と診断され、8日後になくなりました。
そこで今日は、脳梗塞について簡単にお話ししましょう。
脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血液がストップしてしまう病気です。そして脳組織が酸素、栄養不足になり、 壊死または梗塞してしまったものを言います。
次の3つに分類することが出来ます。
1)アテローム血栓性脳梗塞
  脳や顎部の比較的太い血管が、動脈硬化により血管が詰まって起こる。
2)心原性脳塞栓症(義母の場合がこれです)
  心房細動や心臓弁腹症、心筋梗塞などで発生した血栓が、脳の血管まで流れて詰まった状態。
3)ラクナ梗塞
  加齢や高血圧により、脳の細い血管に1.5cm未満の小さな梗塞が出来る。
☆脳梗塞の前兆
• 言葉が出なくなる
• 急にろれつが回らなくなる
• 顔がゆがむ
• 手足の片側に力が入らない
• 片目が見えなくなる、視野が半分になる
☆予防
脳梗塞を起こしやすいのは、高齢者、男性に多いのですが、高血圧、糖尿症、脂質異常症、心臓病、喫煙、飲 酒、肥満など、生活習慣の改善から行いましょう。
☆治療
発生してなるべく早く、3時間以内に治療する。
脳のむくみを取る薬、血栓を溶かす薬など、薬物治療により早期入院すれば亡くなる人は10%以下です。 45%の方が社会復帰をし、残りの方は何らかの後遺症で悩むことになります。
いずれにしても、御本人、ご家族が何かおかしいと感じたら1分でも早く、専門医の居る病院へ行くことをオ ススメします。


みのりクリニック 看護師 奥村

2013年11月01日