認知症について

今回は、私の80歳になる父親についてお話します。
我が国では、高齢化の進展と共に認知症患者が増加し、65歳以上の高齢者のうち、7人に1人とされています。実は私の父もその1人です。

認知症の2つの症状として、

中核症状・・・
1.記憶障害
2.見当識障害
3.理解判断力障害
4.実行機能障害
5.感情表現の変化

行動心理症状(うつ状態・妄想)・・・
1.能力の低下を自覚して元気がなくなる
2.今まで出来ていた事が出来なくなって自信を失う
3.自分のしまい忘れから他人に盗られたと妄想する

私の父の症状は正に 後者2)の方です。
もともと神経の細かい性格なので、トラブルがあるとパニックに陥ったり、表情が硬くなったり、「財布を無く した」「免許証がない」「鍵がない」「封筒の中のお金がない」それらを他人のせいにするなど妄想が激しいのです。
その事もあり、去年12月から要支援2の認定を受け、週2回ヘルパーさんのお世話になっております。
しかし、体は元気なので車も運転し、農業(稲作)もやる気満々なのです。
仕事をしたい気持ちは分かるのですが、他人にご迷惑をかけないか心配で、今後、認知症が進まない様に、どう 向き合ってい行こうかと家族で相談しているところです。
認知症の方は、理解力は落ちているものの、感情面は繊細です。最初に症状に気付き、誰よりも不安になって苦しむのも本人です。
あたたかく見守り、自分でやれる事を見つけて、さりげなく自然で優しくサポートしていく事が大切だと思います。


みのりクリニック 看護師 奥村

2015年03月01日