そろそろ鍋の季節が始まります。

今回は鍋には欠かすことのできない「白菜」について雑学を一つお話します。白菜といえば、鍋の他にも漬物や餃子の具、炒め物やシチューなど、いろんな料理 に使える万能野菜です。
一般的には味にクセがないので、他の食材に負けてしまいがちですが、本来の味を楽しむには生サラダでシャキシャキと食べるのも悪くありません。
実際、生で食べてみると一つの白菜にも甘味やうま味が強い部分と、味の薄い部分がある事がわかります。白菜の糖度やうま味成分であるグルタミン酸は、中心 部へ行く程濃くなり、逆に外葉の方は甘味もうま味も少なくなります。
なぜ、1つの野菜で味が異なるのかというと、成長過程にあります。
白菜は、まず外側の葉が外へ倒れるように広がり、その後、中心部に葉のドームができる。若い葉はこのドームの中で育っていく。その時外側に広がっている葉 は、栄養を作り出しては若い葉に送り続けます。
その結果、中心部の葉に甘味やうま味が集中し、外側の葉は薄味になってしまします。
これは他の野菜や果物でもよく聞く話ですね。それぞれの特徴を知って、適した料理や食事をして栄養を摂りましょう。


みのりクリニック リハビリスタッフ 坂尻

2015年11月01日